初めまして!
マンガ大好きサラリーマンのメガネです。
今回は第一弾ということで、”ブルーピリオド”を紹介していきたいと思います!
【メガネ】
・自動車関連会社のエンジニア、リクルーター経験有り
・大量の漫画を保有するマニア📖
・【漫画×就活】ブログ担当
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~“入社したらやりたいこと”でブルーピリオドをお勧めする理由~
目的から手段に落とし込む思考プロセスがおもしろい!
~ブルーピリオドあらすじ~
ざっくりいうと東京藝術大学を目指す高校生のお話です。
アニメ化もされているのであらすじは本家アニメサイト引用させていただきます。
成績優秀で世渡り上手な高校2年生・矢口八虎は、
悪友たちと遊びながら、毎日を過ごしていた。誰もが思う“リア充”……
そんな八虎は、いつも、どこかで虚しかった。ある日、美術室で出会った1枚の絵に、八虎は心を奪われる。
絵を通じてはじめて正直な気持ちを表現できた八虎は、
美術のおもしろさに目覚め、
衝動のままにスケッチブックへ向かっていく。そして八虎は、ついに進路を固める。
実質倍率200倍、
https://blue-period.jp/story/
入学試験まで、あと650日──!
ブルーピリオドのここがおもしろい!
絵を描くという手段と同じくらいに、自分が表現したいことは何か?どうすれば伝わるか?
の目的や手段に至るまでのプロセスを考えることについて詳細に描かれているところがおもしろい!
ブルーピリオドの一例を紹介します。(一部ネタバレがあります、ご注意ください)
12~13巻で主人公の八虎たちは”罪悪感”をテーマに絵を描くこととなります。
マンガで描かれた回答例を見てみましょう。
回答A:三途の川の展示
回答B:でかい絵
回答C:目が映るプロジェクション(主人公:八虎の回答)
テーマ(目的)は同じなのに結果(手段)が違うのが面白いですね!
3人の中で絵を描いているのは1人だけで、絵画という表現方法にこだわっていないのも面白い。
一見どこが罪悪感なのかさっぱりわかりません笑
罪悪感のテーマから、なぜこの手段に至ったかの思考プロセスを見てみましょう!
~回答A~
ブルーピリオド13巻より
「罪悪感」という課題から「賽の河原」をテーマに制作しました。
覚えのない罪と何度も他人に壊される無駄な努力が繰り返される三途の川です。
賽の河原とは死んだ子供が現世の父母の供養のために石を積んで
塔をを作ると鬼がそれを壊すが、また石を積むというところです。
罪=三途の川でダイレクトに表現しているね!
~回答B~
ブルーピリオド13巻より
課題が「罪悪感」なんで、「残った側の罪」をテーマに制作しましたあ
事件でも受験でも生き残ったり続けられたり、、、、
残された側が感じる罪悪感、ただ、それを感じること自体が贅沢で
つまり「罪悪感」って贅沢品だなって思ったんすよ
だからあえて馬鹿でかくぜ~~~~たくに描きました
バックグランドとしてこの絵を描いたキャラクターはめちゃめちゃ貧乏で
様々な不自由を経験してきてます。
他の学生の当たり前が、こいつにとっては当たり前じゃなくて、、、、
罪悪感とか感じれるだけ恵まれていて、贅沢なんだよっ!!
という強いメッセージを感じました!
~回答C~
ブルーピリオド13巻より
”正しいもの”も”正しくないもの”もこの世にはないんじゃないの?
じゃあ「罪」ってなんだ?
罪のあるなしはどうやって決めるんだ?
それは解釈だ
解釈は視線だ
—中略—
・・・・・俺は正しい方を選べない自分に罪悪感を覚えることがあります
情けないですけど
でも、全部を肯定できなくても友達でいたい人がいて
間違ってることでも救われることがあって
逆に人から褒められることが正しくないこともある
「罪」は人の解釈で
だけど罪は結局自分自身を映すのかなと
そういう装置みたいな作品を目指しました
上記を見てもわかる通り、八虎はめちゃめちゃ悩んで、もがいて、苦しんでます笑
この回のバックグラウンドは
様々な課題で教授に酷評され続け、芸大に向いてない?大学がおかしい?
と自問自答で悶々とした日々を過ごし、どこか大学に飽き飽きしていました。
そんな中”ノーマークス”というサークルで不二桐緒に出会った。
彼女は博識で、難しいことをシンプルに話してくれる。
自分の心がチューニングされもう一度美術が好きになることができた。
だけどまわりのノーマークスの評価は低く、嫌いな人が多かった。
自分の大切な経験と周りの評価とのギャップに戸惑う八虎。
いくらまわりが違うって言っても、もう一度美術を好きになれたこの気持ちは絶対間違ってない!
誰かにとって忌み嫌う場所でも、誰かにとっては唯一無二の場所で
どっちが正しいという話じゃなくて、どこ見てるかだけの話なんだ!
と本気で感じたんだね。
どうでしょう?
一見罪悪感とは結び付かないものが、その人の経験を通して表現することで説得力をもって共感することができませんか?
“入社したらやりたいこと”はこう書いてみよう!
就活生の皆さんにに一番伝えたいしたいことは、ESを手段から書いていないでしょうか?
手段は目的から落とし込んだ結果です。なぜその手段を選んだのか?目的から手段に至るまでに何を考えたか?をもっと表現しましょう!
ブルーピリオドの罪悪感のテーマと同じように、そのプロセスに最もその人のオリジナリティや個性が現れてきますので、その部分がしっかり記載できると文章にぐっと説得力が増します。
具体例を出しましょう。
あなたは熱力学系の研究室にいて、自動車業界への就活を希望していたとしましょう。
エントリーシートの”入社してやりたいこと”に”世界一効率のいいエンジンを作りたい”と書きました。
エンジンを作ることは手段なので、この表現にすると目的がわかりません。
なぜエンジンを作りたいのでしょうか?効率のいいエンジンを作ると会社や社会はどうなるのでしょうか?
全ての業界や企業は社会的課題を解決するべく商品やサービスを提供しています。
自動車業界に関して言えば、大まかに”移動すること”に関する商品を提供しています。
近年では”環境負荷を与えないこと=電気自動車”も新たな付加価値として各社取り組んでいる状況で
これがブルーピリオドを例に紹介した罪悪感にあたるテーマになります。
持論ですが、テーマに対して絶対の答えなんて無いんです!(元も子もないですが笑)
あなたはどう考えて、どう行動し、どう実現するか?を問われています。
あなたはなぜエンジンを作りたいのか?それは社会的課題(目的)を解決するために、あなたの知識や経験をどう生かせるか?ブルーピリオドのように表現していきましょう。
さて具体例に戻ります。
なぜエンジンを作りたいのでしょうか?
”熱力学系の研究室にいるからエンジンが作りたい”みたいになっていないでしょうか?
(そうじゃない人はごめんなさい、読み飛ばしてください)
これが手段が先行しすぎて目的まで考えられていない例になります。
先で述べたように、目的まで考え、目的から手段に至るプロセスにあなたが感じたこと、経験したことを表現していきます。
①私は災害時でも安心して乗ることできる車を作りたいです。
②積雪で立ち往生した際に、ガソリンが十分あり、車内が暖かかったことがどれほど心強くて、安心できたことか、今でも忘れません。やはり、エネルギー密度の観点ではまだまだ電気よりガソリンの方が有利で、暖気の面でもガソリン車の方が効率がいい状況です。
過酷な環境の中でも安心して乗ってもらえるのはエンジンの方が優位だと考えており、まだまだ電気自動車に置き換わらない分野であると考えております。
③一方で耐環境性能も求められる中で、CO2をたくさん出す車は受け入れられない情勢ですので、私が大学で学んだ知識を生かし、世界一効率のいいエンジンのものづくり貴社に貢献したいです。
上記はあくまで例ですが①で目的を述べ、②で感じたこと経験したことを述べ、③で手段を述べています。ブルーピリオドのプレゼンの流れに沿ったことで、説得力と共感が増したと感じていただけると幸いです。
まとめ
目的から手段に落とし込む思考プロセスがあなたの考えや人となりを表し、やりたいことの説得力を増すことをこの漫画を通して共感してもらえると嬉しいです。
ESを書くとき、その業界がチャレンジしている社会的課題に対して、自分のこんな経験や知識を役立てたいです!みたいな視点でもう一度エントリーシートを見てください。
お役に立てればうれしいです。
それではまた!
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