エントリーシートで
『自己PRを書いてください』
『学生時代に力を入れて取り組んだことを書いてください』
という項目は多くの企業で採用されている、
超定番の項目です。

「学生時代に力を入れて取り組んだこと」は通称“ガクチカ”とも言われていますね🎶
こういった項目を書く時に、
・自分にはPRできるようなことないよ…
・力を入れて取り組んだことをどんなふうに伝えればいいの?
と悩んだ方は多いのではないでしょうか?
本記事では、
自己PRやガクチカでは
何をアピールすべきなのか?
具体的にどのように書けばいいのか?
ということを紹介していきます!
本記事は、以下のような方に
読んでいただきたいです!
・これから就職活動を始める方
・エントリーシートの書き方に悩んでいる方
・自己PRやガクチカに
書くようなことがなく悩んでいる方
・就活の準備を始めたい方(大学1,2年生など)
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シンプルな就活アドバイス記事を、
エンタメコネクトの特攻隊長キリンがお送りします✨!

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【結論】『自己PR』や『学生時代に頑張ったこと』では、”課題発見力”と”問題解決力”を示せ!
エントリーシートの
『自己PR』や
『学生時代に頑張ったこと』を通して、
会社側は、
この人は会社に入った後、
主体的に仕事を進めていけるか?
を見ています。
この「主体的に仕事を進めることができるか」
を判断するために、
取り組んでいることの中にある課題が何か
を発見し、
その問題を解決することができる能力
を自己PRやガクチカで見定めているのです。
課題発見力
+
問題解決力
⇓
“主体的に仕事を進める力”

会社に入ったあとに、
自分で仕事を進めていけるかを見ているんですね!
これまで自分の取り組んできた、
学業、部活、サークル、アルバイト、など
の実体験のエピソードを通して、
“課題発見力”と“問題解決力”を
アピールするために、
・課題を発見し
・どのように考えて行動し、
・どう解決して何を得たか?
という流れを示すことを目指してみてください。

次項ではなぜ課題発見力と問題解決力が必要になるかを説明していきます!
仕事をする上で”課題発見力”と”問題解決力”が必要な理由
エントリーシートの書き方を紹介する前に、
なぜ、“課題発見力”と“問題解決力”が
必要なのか?
について説明していきます。
説明に入る前に、社会人として会社に入ると、
どのような業務を行うか?
を自動車会社のエンジン設計部門を例に
紹介します。
①新規エンジンの目標性能達成のために、
部品Aの設計業務を命じられる。
②目標を達成するための課題や、
効率的に仕事を進めるために
しなければいけないこと(課題)を発見する。
A:2つの異なる性能を両立できない
⇒2つの性能を両立する形状を
検討する(課題)
B:効率的に業務を進捗させる。
⇒進捗フォローする仕組みを作る(課題)
③自ら考えて行動する。
A:シミュレーションや実機評価を繰り返し行い最適な形状を検討する。
B:進捗フォロー表を作成し、各タスクの進捗を見える化する。
④問題を解決して新たな経験や知見を得る。
⇒経験や知見を生かして新たな仕事に取り組む(①に戻る)

あくまで一例ですが、
会社に入ると、このような、
課題発見→解決のサイクルを回し続けることになります!
社会人になってから、
上記のような仕事を自ら回していけるか?
会社の問題を解決し、会社に利益をもたらす人間になってくれるか?
ということを判断するために、
殆どの企業でエントリーシートに
『自己PR』や『学生時代に力を入れて取り組んだこと』という項目を採用しているのです。
そのため、
『自己PR』や『学生時代に力を入れて取り組んだこと』の中で、
“課題発見力”と“問題解決力”を示すことが、
とても重要になってくるというわけです。

リクルーターをやっていた頃も、
アピールしきれていないエントリーシートを何枚も見てきました。
もったいない!!
エントリーシートで課題分析力と問題解決力を示す具体例
ここからは実際にエントリーシート内で、
“課題発見力”と“問題解決力”を
どのように示すか、
具体例を示したいと思います。
あなたは学生時代に3年間本屋のアルバイトをしていたとします。
あくまでアルバイトですので、
店長から受けた指示をこなすことがほとんどですが、その中でも自分の中で努力して取り組んだこと、学びを得たことを考えます。
具体例を3つ示します。
夜間には2人で業務をこなす必要があったため、混雑時にはレジで人を待たせてしまうことがある。
お客様から本を探してほしいと依頼された時に、本の検索や捜索に時間がかかり、レジ対応に人員が避けないことが課題と考えた。
すぐに必要な本を見つけることができるように、人が少ない時間帯に本の場所を覚えるようにした。
また、自分なりの店内地図を作成し、
お客様がほしい本がどこにあるのか、
すぐに思い出せるようにした。
以上の経験から、「課題を解決するために、努力や工夫をすること」の大切さを学ぶことができた。
混雑時にレジで人を待たせてしまう
↓
本の捜索に時間がかかる
↓
本の場所を覚えた
店内の地図を作成した
新人の業務指導を担当したが、すぐに業務を覚えられない人がいた。
私の指導方法では不十分であることが課題と考え、新人に対して、どこでつまづいてしまうのか?悩んでしまうところはどこか?という部分を聞くようにした。
その結果、
「この業務を始める前に必要な事前知識は何か?」
「間違ったりした際にどうやって修正すればいいか?」
という私の中では当たり前になっていることを教育しきれていないことがわかった。
業務の教育だけではなく、
必要な事前知識や間違えた時の対処法なども
指導することで、新人も効率的に業務を覚えることができるようになった。
また、新人への教育リストも作成し、
今後も抜けもれなく教育ができるような体制を構築した。
以上の経験から、「組織全体がレベルアップするためのコミュニケーションの大切さ」を学ぶことができた。
新人に教育しても、業務をうまく進められない。
↓
指導方法や内容が不十分
↓
わからない部分を新人にヒアリングした
教育リストを作成した
人気コミックの新刊発売日は
そのコミックを購入するお客さんがたくさん来るが、レジが混んでしまいお客様を待たせることが多かった。
他の業務もあるため、レジ対応を迅速に行う必要があった。
コミックに取り付けられている盗難防止用のタグを外すことに時間がかかっていることが課題と考え、タグを外す手間を省けないか検討することにした。
店長と相談し、レジのすぐ後ろにタグが付いていないコミック本を事前に準備しておくようにした。
店内にはタグ付きの商品をおいておき、
レジに持ってきた際にはタグなしの本と交換するだけでよくなったので、タグを外す手間を省くことができた。
店内の商品在庫が減ってきたときには、
回収したタグ付きの商品を戻すだけで良くなったので、店全体として業務効率を改善することができた。
以上の経験から、「積極的に提案することの大切さと、改善することのやりがい」を学ぶことができた。
コミック本のレジ対応に時間がかかる
↓
盗難防止用のタグを取り外すのに時間がかかる
↓
タグなしの商品をレジに事前準備した
いかがでしょうか?
“本屋でのアルバイト”という一つの事例でも、
例のように様々な視点から課題発見→解決する力をアピールすることができました。
皆さんも、これまで打ち込んできたことを振り返り、課題発見力と問題解決力をアピールできるエピソードを考えてみてください!
正直な話、こんなに意識高く活動している人ばかりではないかと思います。
アルバイトはお金を稼ぐために指示に従って働いているだけだし、
サークルは友人と楽しむことが目的、という方がほとんどではないでしょうか?
(私もそんな考えの一人でした笑)
そんな方は、なるべく長く続けたことの中からエピソードを考えてみてください。
どんなことでも長く続けていれば、
多くの経験をするはずですし、
関わる人も多くなるはずです。
そういった経験の中で、
些細なことでもいいので、
課題発見力や問題解決力をアピールできるようなエピソードをひねり出しましょう!
まとめ
今回は、
エントリーシートの鉄板の項目である、
「自己PRを書きなさい」
「学生時代に力を入れて取り組んだことを書きなさい」
という項目の書き方に関して紹介させていただきました。
この項目では、
会社に入ってから主体的に仕事を進めていけることを示すために、
“課題解決力”と“問題解決力”をアピールする必要があります。
課題発見力
+
問題解決力
⇓
“主体的に仕事を進める力”
学業、部活、サークル、アルバイトなど、
学生時代に取り組んできたことの中から、
・課題を発見し
・どのように考えて行動し、
・どう解決して何を得たか?
ということを伝えられるエピソードを考えましょう。

正直、そんなに意識高く活動してないよ〜という方もいると思いますが、
長い学生生活をじっくりと振り返り、
自己アピールできることをひねり出してください!
自分の実体験をベースに熱意を持って伝えることができれば、エントリーシートや面接はまず問題ないと思いますので、
ぜひ参考にしていただければと思います!
それではまた次回お会いしましょー!
さようなら〜
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